Webメディア「フリーランス名鑑」 インタビュー記事

【良質な被リンクを獲得】SEO(コンテンツ)×PR(広報)の成功事例

サイトブランディング

【ジャンル】飲食

【SEO目的】ECサイトへの貢献、店舗への集客、認知。

【商材】チャイ(インド料理店やスタバ、タリーズコーヒー等でも飲めるスパイスミルクティー)

【与件】インドと日本のルーツを持つオーナーが日本で、100%インドから輸入したチャイを日本発のチャイブランドとしてWeb上で認知訴求を行いたい。

【施策概要】ペルソナ策定からキーワードを選定。サイトリニューアル、コンテンツ企画の提案。

【対象サイト】The Moksha Japan 株式会社 

目次

ペルソナ設定

SEOに取り組む前に周知したこと

日本でのチャイは「甘い」や「インド」等のイメージを持つ方が多くいることが調査分析で分かった。モクシャチャイのブランドコンセプトとしてはスパイスが効いた本場のチャイを「おしゃれ」で「かわいく」仕事帰りや週末にヨガやピラティスに通う「意識高い系の女子」、妊活中や妊娠中の体を冷やしたくない「妊婦」、ビジネスで結果を出したい「ビジネスアスリート」をペルソナとして策定。

  1. ECサイトからの収益を最大化させるためには、検索結果上、事業に関連する全てのキーワードで、他社ECサイトよりも、見つけ易い順位にいること。
  2. 既に購入意欲のある顕在層が調べるであろう「チャイ通販」「チャイ購入」「チャイ ギフト」等でのキーワードで上位表示されているのは、楽天やアマゾン、価格.com等のポータルサイトであり、そういった大規模サイトには、莫大な資金と時間を使わないことには、勝てない可能性が高い。
  3. しかし、上記記載のポータルサイトであっても順位が取れていないキーワード、具体的には、まだ購入には至らないが興味を持っている潜在層が調べるであろう「チャイ スパイス」「チャイ 妊活中」「チャイ ダイエット」等のノウハウ、お悩み、美容系の掛け合わせキーワード、 または、既にチャイを購入し飲んだことがあるが、さらに美味しく飲むために潜在層が調べるであろう「チャイ(美味しい)作り方」「チャイ(美味しい)淹れ方」で上位表示を狙っていくことがECサイトからの収益を最大化するための一番の近道であり、順位指標ではなく、収益・ファン作りという点において成功する近道になることをご提案。
  4. そのための土台を現状の初期段階で作ることが、将来的にもベストアクト。 (※当時リニューアル前であった)

カスタマージャーニー策定

SEOキーワード選定(1)

スパイス、効能、女性の悩み系のキーワードをピックアップ。通販、購入系のキーワードは楽天や大手サイトが強く、レシピ系のキーワードはクックパッドが強いことから中長期的にTOPまたはカテゴリページで狙うことを決め、優先的にコラムでスパイス、効能、女性の悩み系キーワードを狙っていった。

チャイ単体キーワードで上位表示

「チャイ」単体で検索すると通販サイトではなく、【作り方・飲み方・入れ方】をまとめているサイトが1ページ目に多く表示されているため、「チャイ」単体キーワードで上位表示させるためには「チャイの美味しい淹れ方(入れ方)」「チャイの美味しい飲み方(アレンジレシピ)」「チャイの美味しい食べ方」等の情報をまとめたページが有効的と提案。

また、楽天でさえ「チャイ」単体キーワードでは23位(2ページ目)という評価結果から考え、「チャイ」単体キーワードでの上位表示は、【作り方・飲み方・入れ方】などの情報をまとめたページを作成し、サイト全体でディレクトリ構造をつくることができれば、Googleからの評価がさらに高くなる(チャイ単体キーワードで検索した時のユーザーが求めている情報を持っているページとして認識される)ロジックの仮説を立てた。

チャイ+○○の掛け合わせキーワードで上位表示

「チャイ+〇〇」の掛け合わせキーワードでの対策は、1ページ1キーワードの原則の基に、コンテンツ毎に情報を整理し、①既存ページのコンテンツを増やす、②新規ページを作成し、そのページ毎にキーワードを含めた固有の文言でタグ設定(title/description/h1)をしていくことが重要。その為には、まず土台となるサイト構成を整えたいと考えていった。

検索されるキーワード毎にユーザーが求める情報(ページ)を表示させるサイト構造にすることで、結果的に「チャイ通販」等のビックキーワードでも上位表示することが可能となる。そのためには、しっかりと情報{本}を整理し、カテゴリーがない{本棚がない}ものに関しては新規でページ作成(階層作成)することが全体的なSEO効果としても望ましいことから、ディレクトリ構造を深くできる仕様にしたいと決めた。

※各本棚にジャンル毎の本を整理していくイメージ。

SEOキーワード選定(2)

スタートアップベンチャーということもあり、経営上の観点から収益に直結し、且つブランディングを意識したキーワードを選定

HPからの収益を最大化させるためには、検索結果上、事業に関連する全てのキーワードで、他社サイトよりも見つけ易い順位にいることが重要。(Web上での視認性をあげること)

既に購入意欲のある顕在層が調べるであろう「チャイ 通販」「チャイ 購入」「チャイ ギフト」等でのキーワードで上位表示されているのは、楽天やアマゾン、価格.com等のモール型のサイトであり、そういった大規模サイトには莫大な資金と時間を使わないことには、勝てないことを想定した。

しかし、前述記載のモンスターサイトであっても順位が取れていないキーワード、具体的には、まだ購入には至らないが興味を持っている潜在層が調べるであろう「チャイ スパイス」「チャイ 妊活中」「チャイ ダイエット」等のノウハウ、お悩み、美容系の掛け合わせキーワード、 または、既にチャイを購入し飲んだことがあるが、さらに美味しく飲むために顕在層が調べるであろう「チャイ(美味しい)作り方」「チャイ(美味しい)淹れ方」で上位表示を狙っていくことが収益を最大化するための一番の近道であり、順位ではなく、収益・ファン作りという点において勝てるサイトになると考えた。

SEOキーワードに対しての対応ページの整理(3)

広報 プレスリリース SEO

サイト設計

既存コンテンツの整理と新規カテゴリの作成を提案。

結果1 (SEO)

▼潜在層が調べるキーワード(ブランディングを意識したキーワード)

「チャイ カフェイン」検索VOL1600 1位(2022年4月時点)

「チャイ  授乳中」検索VOL50 1位(2022年4月時点)

「チャイ  作り方」検索VOL5400 2位(2022年8月時点)

「チャイ  効能」検索VOL3600 2位(2022年4月時点)

▼顕在層が調べるキーワード(ECの売上に直結するキーワード)

「チャイ 通販」検索VOL250 2位(2022年10月26日時点)※1位 楽天の次に位置。

結果2 (良質な被リンクを獲得)

オーナ―様の企業努力、リアル店舗での認知活動は勿論のこと、ブランディングを意識したキーワード設計で初期段階からキーワードフィルタリングを行った結果、間接的な認知活動にも貢献。様々なメディアで取り上げられたことで、良質な被リンクを獲得、指名検索も増加、比例して各順位も大幅に上昇。リアル店舗の集客と収益向上に貢献。

昨今のSEOは被リンク獲得が重要です。

被リンクはいわゆるサイトの「人気投票」で多くのリンクが貼られているサイトは「ユーザーにとって有益な情報を保有している」とGoogleは認識し、被リンクはSEOで最重要な順位決定要因と言われています。

被リンク獲得方法のトレンドとしてはahrefsなどのサードパーティツールを用い、競合サイトの被リンク獲得状況を調査分析を行い、サイト運営者にメリットを与えた形で愚直に問い合わせフォームなどから営業活動を行います。

この営業活動はサイト運営者(事業者側)が自社のみで対応することはリソース、専門性を考慮しても難しく、SEOコンサル会社、SEOコンサルタントが代行しておこなっているケースが殆どです。

本事例に関しては初期設計段階で、「どんなユーザーにきてもらいたいか?」「どういったブランディングにするか?」を丁寧にオーナー様と話しあったことが良質な被リンクを獲得できたと感じています。

▼メディア掲載例(The Moksha Japan 株式会社) 

PR TIMES

産経新聞

朝日新聞が運営するWEBメディアtelling

Oggi.jp 働く女性のWebメディア

マツコの知らない世界

めざましテレビ

有名ファッション誌ELLE japon(エル・ジャポン)などに掲載

まとめ

アフィリエイトで行うSEOもクライアント様から受託するSEOもベースは同じですが、受託するSEOにおいてはサイト全体の設計や企業ブランディングを意識しつつ、社内でのSEO優先順位、リテラシー、リソース面を考慮しながら一緒に伴走することが非常に大事なポイントです。

顧客のビジネスを理解し、企業の「2番目のファン」になることが双方の熱量が重なり、必ず良い結果を出せると私は考えています。

※当然ですが、サービスや商品、ソリューションは自社(貴社)が「一番のファン」であり、良さや強みをご理解されていると存じますので、SEOコンサルタントに丸投げしてしまうと理想の成果は出しずらく、「ズレ」も生じる可能性があります。

もし、ご契約期間中にSEOで期待した効果が出なくてもSEOはWebマーケティングの1つの施策であって、固執する必要もないと考えています。SEOコンサルタントの介在価値は、顧客のナレッジを溜めるようなコンサルティングを意識し、最終的には顧客が自走できる状態まで後押しすることが大事だと私は考えていますので、次の施策に繋がるよう中長期的な視点での改善が、双方の成長と良い関係を作れるポイントです。

冒頭でもお伝えしましたが、SEOの目的は順位を上げることではなく、「収益」をあげることです。

Googleのプラットフォームで勝負している以上、アップデートにより影響を受けることもあると思いますが、私たちがサービスを届けたいのは、Googleではなく、検索エンジンの先にいるユーザーです。

そのことを意識してSEOに取り組めば、視野が広がりSEOの幅が広がると思います。

最後まで閲覧いただき、ありがとうございます!

定期的にSEO・SNSマーケティングでの業界毎、サイトタイプ毎(コーポレートサイト、EC、オウンドメディア)の成功事例や失敗事例を本ブログで公開していきたいと思います。

ご質問等ございましたら、お気軽にご連絡いただければ幸いです。

サイトブランディング

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執筆者

業界歴13年のWebマーケター/SEOコンサルタント
役者→大手SEO会社→ 某公共事業で局長(副業でサイバーエージェント、大手SEOベンダー、StockSunのパートナーとして2年目から受託純利益1300万達成)

【実績】
Web Designingでオウンドメディアの成功事例として特集され受託した企業が過去最高収益を達成。

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