Webメディア「フリーランス名鑑」 インタビュー記事

採用求人・転職サイトのSEO完全ロードマップ

求人・転職情報サイトSEO

現在まで13年間、デジタルマーケティング及びSEOにコンサルタントとして携わり、IT、金融、医療(薬剤師/看護師)などの業界業種特化型の求人・転職情報サイトからオールジャンルの総合型求人・転職情報サイトまでのご支援をしてきた経験の中で、成功事例から失敗事例(気を付けた方が良いこと)までを、今までWeb(検索結果)上のデータにはなかったノウハウや具体的なSEOを本記事でご紹介いたします。

この記事を読んで欲しい。または読むとためになる方

  1. 事業として、求人・転職情報サイトを運営している企業さま及び担当者さま
  2. SEOコンサルタントとして、求人・転職情報サイトのSEOを強化したい方
  3. 自社運営の採用サイトにおいて、SEOを強化したい企業さま

昨今では、ブランディングを兼ねた採用サイトをコーポレートサイトとは別に自社運用している企業さまも多くなっていますので、本記事で解説する内容が、貴社にとって少しでもヒントを得るお手伝いができれば幸いです。

私個人も今まで3度の転職を経験し、転職サイトやエージェントを活用してきました。

その中でのユーザー体験からも、お伝えできることがあると思いますので、最後までご一読いただければ幸いです。

それでは、始めます!

目次

求人・転職情報サイトのそれぞれの目的

求人・転職情報サイトは、2つのユーザー層が存在します。

それぞれの目的を記載いたしますので、SEOにお取り組みする前にご確認ください。

求職者
●自分に合った求人情報を探すこと
●企業に対して媒体を通して応募、接点を持つ機会を得ること

企業
●求人情報を出すこと
●求職者からの応募を受け付けること
●求職者のスキルや経歴などを登録情報から確認すること

ビジネスモデルを知る

求人・転職情報サイトのビジネスモデルを知ることは、SEOに大きく関係してきます。また、SEOだけでなく、最終的なコンバージョン(収益化)にも紐づいていますので、自社またはご支援先の顧客の収益モデルを必ず抑えた上でSEOの戦術と戦略を策定してください。

求職/転職情報サイトSEO

媒体掲載型

企業が求人広告を掲載することで収入を得ます。このモデルでは、求人広告の掲載料金が主な収入源となりますが、その中でも有料、無料掲載と分かれ、Greenのように掲載は無料ですが、成約課金型もあります。

有料掲載型の例:リクナビNEXT、マイナビ転職

有料掲載・クリック課金型の例:Indeed、求人ボックス

無料掲載・成約課金型の例:Green

マッチング収入モデル(エージェント型)

エージェント型のビジネスモデルは、求人・転職サイトにおいて特定の企業と提携し、その企業の採用業務を代行することで収入を得るビジネスモデルです。これにより、企業は採用業務の負担を軽減することができ、求人・転職サイトは代行手数料などを収入とすることができます。

マッチング収入モデル(エージェント型)の例:マイナビエージェント、パソナキャリア

媒体掲載型とエージェント型2つを合わせたハイブリッド型

求人・転職情報サイトでビジネスモデルを考慮しないといけない理由は、ただ単に掲載数、コンテンツ量をSEOのために増やせばいいという訳ではなく、媒体掲載型とエージェント型では、公開できる(露出する)情報にも差があったり、Greenのように媒体無料掲載・成約課金型の場合は、情報にムラがでたり、募集終了した案件も引き続き掲載されることで、Googleにはindexされ続け、UX(ユーザー体験)を損ねる可能性もあります。ですので、ただ単にSEOのためだけの施策や提案を考えるのではく、ビジネスモデルを理解、考慮した上での施策を考えることが先です。

媒体掲載型とエージェント型2つを合わせたハイブリッド型の例:doda

(追加)面接、転職情報のノウハウを発信するメディア

事業会社、エージェントが運営している求人・転職情報サイトのドメイン配下またはアフィリエイターが運営しているメディアであり、広告収入が主な収入源となります。

なぜ、こちらを追加したかというと、実際に求人・転職情報サイトのSEOに取り組む中でクエリによっては、求人詳細情報のページと記事のランディングページがSERP(検索結果)で混在したり、※PLP(Preferred Landing Page)、優先的に表示させたいランディングページにズレがでたりすることが往往にしてあるからです。ですので、まずはキーワード設計の段階で考えることは、

  • 新規で立ち上げる際は:どのページにランディングさせたいキーワードか?
  • 既存の求人・転職情報サイトのSEO改修の際は:現状のランディングページとPLPを把握しておくことが重要です。

Googleのコアアップデートやランキング状況によっては、SERPも変化してきますので、定期的にウォッチして、title、見出し、内容、内部リンク比重の調整をすることを推奨いたします。

例えば、求人詳細情報のページと記事のランディングページがSERP(検索結果)で混在するクエリ例としては、以下です。

  • 40代転職 (vol14800 )
  • 30歳からの転職 (vol320)
  • SEOコンサルタント転職 (vol90)
  • SEOコンサルタント転職 未経験 (vol10)
  • ITコンサルタント転職 未経験 (vol50)
  • エンジニア転職 未経験 (vol720)

ドメイン配下の記事、または求人・転職情報メディアの記事でランディングしうるクエリ例としては以下です。

  • ITコンサルタントとは (vol1300)
  • SEOコンサルタントとは (vol90)
  • IT業界志望動機 (vol2900)
  • 40代転職失敗 (vol590)
  • エンジニアになるには (vol1600)

PLP(Preferred Landing Page)を考え、クエリの特性を考慮して初期設計しておくことが後々大きく、CVRに関わってきますが、この辺りはデータベース型サイトの経験が豊富なSEOコンサルタントにお任せした方が良いと思います。どのレイヤー(求人一覧・求人詳細・記事)にキーワードをランディングさせるかを初期でしっかり設計していく必要がります。
※詳細はキーワード設計の章で解説しています。

キーワード設計については下記の記事でもご紹介していますので、併せてご確認ください。

あわせて読みたい
【業界歴13年】SEOコンサルティング手順 【キーワード設計 (1)】 ❶サイトコンセプト、ユーザー層からキーワードを連想する。 ❷連想したキーワードを顧客事業や強みとすり合わせ「軸」となるキーワードを決める...

これから求人・転職情報サイトのSEOを強化されたい企業さまへ

IT/Web業界、アニメ/ゲーム業界・金融・医療(MR/薬剤師/看護師など)さまざまな業界業種、または職種での検索需要が存在しますが、全業界を網羅しているリクナビNEXT、マイナビ転職と真っ向勝負でSEOに取り組むのは絶対に避けるべきです。断言いたします。

例えば、「求人」vol135000 「転職」vol201000 のキーワードで上位を狙いたい。と社内やクライアント様から、SEOのご相談があった場合は、はっきりと「後発でのお取り組みは難しいです。取り組む場合は、莫大なご予算と長期的な計画で臨まなければいけません。」とお答えしています。

何故なら、SEO観点だけでみても、運用歴も求人掲載数もリクナビNEXT、マイナビ転職などの大御所は圧倒的な数値を誇るからです。

飲食業界で言うと、「食べログ」美容業界で言うと、「ホットペッパー」家電で言うと、「価格.com」のような存在ですね。

それであれば、「転職サイト」vol90500 のキーワードの方が、Web上で「サイト」を探している明らかな検索意図がわかりますので、デジタルでのタッチポイントに焦点をあてることに中長期的目線取で取り組む方が現実的です。

また、業界業種に特化をしたサイトの方が勝てる見込みはあります。

業界業種に特化したサイトの中でも、特に以下2つの業界に特化型サイトが多く見受けられます。

IT/Web業界→エンジニア、クリエイター 医療→薬剤師、看護師

今回はその中でもIT/Web業界、エンジニア転職に特化したサイト又は総合的にSEOが強いを例にして求人・転職情報サイトのSEO】を解説いたします。

幾つか例をあげますと、以下のようなサイトがあります。

求職/転職情報サイトSEOの業界ポジショニングマップ
  • doda
  • リクナビNEXT
  • マイナビ転職
  • マイナビエージェント
  • type
  • レバテック
  • Green
  • ギークリー

ペルソナ策定

はじめの手順としては以下のユーザー層をメインターゲットとしてペルソナ設定した上で、狙うべきキーワードの優先順位を考えていきます。

転職サイトSEO ペルソナ

顕在層

年収や求人、企業の特徴、旬な求人情報で絞り込み検索した際に、「ペルソナA」が求めている求人情報を上位表示することが出来ていれば、質の高い層からの流入を獲得できる可能性があります。

転職サイトSEO ペルソナ

準顕在層

まだどの職種につきたいか明確ではないが、IT業界への求人、転職に強い興味を持つ準顕在層です。IT転職、ITに必要なスキル、ITの平均年収、将来性、IT業界、職種未経験可の求人、ベンチャー、上場会社等の企業特徴で検索した際に、上位表示することが出来ていれば、「質の高い」準顕在層からの流入を獲得できる可能性があります。

転職サイトSEO ペルソナ

潜在層

昨今のコロナ禍でリモートワークを希望している層、または主婦層に対して完全在宅、リモートワークを希望している潜在層です。

トレンドキーワードである「リモートワーク求人」検索VOL8100、「リモートワーク IT 求人」検索VOL10のキーワードで上位表示することが出来れば、「多くの」潜在層からの流入を獲得できる可能性があります。

カスタマージャーニー

次にペルソナを策定したら、カスタマージャーニーを描いていきます。カスタマージャーニーの後は、潜在層から顕在層までの層によって、どういったクエリが当てはまるのかを具体的に示していきます。

スマホの場合は、タップしてみると拡大して見易いです

求人・転職情報サイト カスタマージャーニー

キーワード設計

ペルソナとカスタマージャーニーを策定した後は、競合サイトやベンチマークサイトの求人掲載数やコンテンツ量を俯瞰してざっくり比較した後、具体的なキーワードを洗い出し、競合との順位差分を可視化していきます。

さらにブレイクダウンすると、ビジネスモデルから考慮した上で優先的に取り組む(施策)キーワード群を選定していきます。

DR、Authority Scoreなどサイト全体の力(ドメイン)やキーワードは、ahrefsやSEM RUSHなどのサードパーティツールで調査することができますが、あくまで1つの指標ですので、実際のビジネスモデルや社内稟議、社内リソース(戦略に対して実装可能か)、ひいては社外リソース(外注先のスキル度合い)などを含めた上で「何を優先的に取り組むべきか?」の戦略策定が出来るのは、ツールやAIでは出来なく、ヒトがする最終判断ですので、SEOに長けた人材と社内決裁者が何度も協議しながら、決定すべき事項となります。

本決定事項は、求人・転職情報サイトで、初めに意思決定するSEOで一番重要な部分となり、SEOがWeb上からの集客で収益を最大化できるかどうかの成功の鍵となります。

具体的にお伝えしますと、まずは主に以下の4点を確認し、全体像とリソース状況を加味しながらマイルストーンを置いていきます。

  • サイト全体の構造
  • 求人数(一覧)
  • コンテンツ量(詳細)
  • 社内外リソース

業界、職種で尖り易いか、2語以上の複数キーワードでもシステム対応できるか。インデックスに問題ないか。meta要素は固有に設定できるか。求人一覧に商品詳細、記事からの内部リンクを集約できるか。パンくずの修正は可能か等をキーワードの設計段階で把握し、決めておきます。

次の章で実際にIT/Web業界、エンジニア転職に特化したサイトを例に、カテゴライズしたキーワードを具体的に記載していますので、ご参考ください。

メイン(業界)

it 転職 VOL4400 it 求人 VOL1600  web 転職 VOL320  web 求人 VOL720

業界キーワード

スマホの場合は、タップしてみると拡大して見易いです

職種

エンジニア 転職 VOL4400 エンジニア 求人 VOL1600 

webマーケティング 転職 VOL480  webマーケティング 求人 VOL590 

seoコンサルタント 転職 VOL20  seoコンサルタント 求人 VOL50

データサイエンティスト 転職 VOL590  データサイエンティスト 求人 VOL880

職種キーワード

ちなみに私は経済産業省主催のデータサイエンティスト育成プログラムを修了し、さらに領域を拡げようと勉強中です。

2語)職種×エリア

エンジニア 新宿 転職 VOL40 エンジニア 新宿 求人 VOL10
webマーケティング 渋谷 求人 VOL10 webマーケティング 渋谷 転職 VOL10
seoコンサルタント 渋谷 転職 VOL10 seoコンサルタント 渋谷 求人 VOL10
データサイエンティスト 新宿 転職 VOL10 データサイエンティスト 新宿 求人 VOL10

2語)業界/職種×条件

エンジニア 転職 未経験VOL4400 エンジニア ベンチャー求人 VOL10
エンジニア 転職 600万 VOL10 web 転職 未経験 VOL50
web マーケティング 未経験 VOL1900 seo コンサルタント 未経験 VOL40
データ サイエンティスト 未経験 VOL720

3語) 職種×エリア ×条件

エンジニア 新宿 未経験転職 VOL10 webマーケティング 渋谷 未経験転職 VOL10
seoコンサルタント 渋谷 未経験転職 データサイエンティスト 新宿 未経験転職

企業名

グーグル転職 VOL320 ヤフー転職 VOL720
サイバーエージェント転職 VOL880 メルカリ転職 VOL590
アナグラム転職 VOL20

※掛け合わせの語彙が多くなるほどVOLも少ない、もしくは0ですが、初速はここで尖るか、または企業インタビューの特化記事であれば1次情報となるので、Googleからの評価もされ易く【企業名 転職】などで流入を増やすことは得策です。企業名で検索するユーザーは的を絞って流入してきていることもあるので、CVRも高い層の流入が期待できます。

企業インタビュー記事に関してはSEOというよりは、求人・転職情報サイトを運営する企業自体の(Web上ではない)リアルな強みやお取組みの姿勢が関係してきますので、社内でのサイト運営の方針がポイントとなってきます。

私が素敵だなと思うメディアの1つでtalentbookさんをご紹介いたします。

talentbook

talentbookは自分に合った「企業」や「働く人」のストーリーに出会えるメディアです。就職・転職・キャリアを考える皆さんに新たなきっかけや選択肢を提供しています。

talentbook
SBプレイヤーズ株式会社

いわゆるレガシー企業の利用率が高いメディアですが、大手ほどオウンドメディアを自社運営するとコスト、スキル、決断スピード、運用面から考えても「箱」を借りる方が、費用対効果から考えてもSEOに携わっている経験や実際に私自身が大手企業の管理職をしている立場から考察しても、ベストプラクティスだと感じています。

SEO観点で見ると、ディレクトリ配下にレガシー企業のコンテンツを保有し、採用情報、求人情報に対して内部リンクを相互で受け渡し、被リンク獲得ができている構成も良いです。ストーリー性のある内容(1次情報)、被リンク要素から考えてもページ単位の価値が高いので、カテゴリ面ドメイン本体も強そうな所感です。

今流行りのサブディレSEOとは逆をいっている感じがします。
何よりUI、記事内容ともに働く人の顔がみえて「温度」を感じるので、メディアとして個人的には好きです。

こんな資料も作成しているので、良ければ見てください▼

プレゼンやキックオフmtgなど緊張する場面で使用しています。
場の空気を柔らかくする武器です。(※本記事とは無関係ですがw)

キーワード選定

次のフェーズでキーワード毎の順位を自社または競合サイト、ベンチマークを含めて可視化していきます。

スマホの場合は、タップしてみると拡大して見易いです

求職転職サイトキーワード選定
求職転職サイトキーワード選定
求職転職SEOキーワード

キーワード毎に全体を可視化することによって、各キーワード群でも圧倒的に上位を取れているdodaに対して、どのキーワード群で勝てる見込みがあるか見えてきます。

例えば、赤枠で囲っている「企業名×転職」においてはリクナビ、マイナビを含めたオールジャンル型のサイトでも上位を取れていない状態です。しかし、Greenは1位を取得できています。では「何故、1位に評価されているのか?」ということを考えて評価されているページを見てみることです。では、実際に見てみましょう。

前述のtalentbookさんと類似のロジックです。

評価されているページ▼

アナグラム 株式会社の中途採用/求人/転職情報
アナグラム 株式会社の中途採用/求人/転職情報
アナグラム 株式会社の中途採用/求人/転職情報
アナグラム 株式会社の中途採用/求人/転職情報

IT業界に特化した転職サイトのGreenが「アナグラム 転職」で評価されている理由は、どの転職サイトもやっていないインタビュー記事、いわゆる1次情報を保有していて、転職サイトのGreenでしか知れない情報だからです。

Googleのデータベースに今まで保有されていなかった情報ということですね。

このように、キーワード設計から選定の時点で1つのキーワードに対して、どれだけ検索結果に向き合ったかで最終的な精度が全く違ってきます。

  • ツールに頼っていないか?
  • カテゴリー毎にSERPsをみたか?
  • 事業マッチ本当にしているか?

何度もキーワードリストを精査することが勝負の分かれ目です。

テクニカル要件

求人・転職情報サイトのような大規模サイトにおいては数万からIndeedで言うと、数十万のページが生成され、1つのテクニカルミスが大きく、サイト全体に影響を及ぼすことが往往にしてあります。

SEOに携わり約13年間の中で、データベース型サイトに携わった経験からお伝えできる成功法や失敗事例をご紹介いたします。自社またはクライアントサイトのSEOに取り組む際には、エンジニアも含め、何度も調査検証を繰り返し、実装することを推奨いたします。

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求人・転職サイトに最適なディレクトリ構造を決めていく

下記は求人・転職情報サイトのディレクトリ構造です。

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横にスクロールできます

データベース求人サイト SEO ディレクトリ構造

求人・転職情報サイトのデータベース型サイトは下層ページのコンテンツがまんべんなく評価を得て、階層同士を内部リンクで繋ぎ合うことで、その上の階層ページが評価されやすくなります。

カテゴリを決めていくにはキーワードにおける「To be」から設計していくことが理想です。

よくある失敗例が社内の決裁者、上層部の言うことを鵜呑みにしてしまい、SEO上のレッドオーシャンキーワード、いわゆるビッグキーワードから対策してしまうことです。または、既にあるカテゴリや区分をそのまま踏襲してしまうことです。

データベース型のサイトの場合、数万~数十万ページのインデックスが存在し、将来的にも運用していく段階で大量のページが生成されることを考慮した上で、カテゴリ決め・内部リンク・クローラビリティを考慮して設計していく必要があります。

ポイントとして設計段階で、下層ページ(詳細ページ)のコンテンツ面も大まかに想定した上で、作っていくことがベストです。

※キーワードのTo beを出せても、コンテンツが薄く(求人掲載数が少ない等)、将来的にも増える見込みがないカテゴリであれば、類似のカテゴリと統合させることを推奨いたします。

内部リンクを整備していく

パンくずリストを設置することによって、クローラーが効率的に該当のカテゴリを辿り、サイト全体の構造を伝えることが出来るため、効率的なクローリングが可能となります。

また、ユーザーに対しても現在、サイトのどの位置(ページ)にいるかを可視化して伝えることが出来ます。特にデータベース型の求人・転職情報サイトにおいてはページ数が多く、サイト内で迷子になり易いことから、クローラーにもユーザーにもパンくずリストを設置することによって、現在位置を伝えてください。

応用編(データベース型サイトでよくある事例)

データベース型の求人・転職情報サイトでは1つの求人情報が複数のカテゴリに所属しているため、パンくずリストの経路を複数設置した方がユーザービリティの観点からも有効な場合があります。

Googleの公式では、複数のパンくずリストを発見した場合、現状、Googleは最初の1つを取得するとのことですので、SEO観点で優位というよりもUI/UX観点で考えると良いと思います。

複数のカテゴリに所属している求人情報があるときのパンくず例▼

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インデックスとクローラビリティ(クロールバジェット)

インデックスとはGoogle(検索エンジン)のデータベースに登録されることです。

例えると、本屋の本棚に自身の書籍が並ぶことだとイメージしています。

ページ数が多い本を読むのに時間が掛かるように、データベース型のサイトでは末端のページがインデックスされていない状況がよく起こります。サーチコンソールでは除外にあたり価値が薄い状態です。

改善策の例としては、

  1. 独自コンテンツの追加
  2. 内部リンクを流さない、制御する。
  3. URL送信対象から除外し、クロールバジェットをコントロールすることが大事です。

404ページの対応(求人募集終了ページ)

基本はページを削除した場合は、404 (not found)  の HTTP ステータスコードを返し、ブラウザではエラーページを表示します。

404エラーページがサイトの残りのページのクロールやインデックス、ランキングに悪影響を及ぼすことはありません。

ユーザーが折角検索して訪れてくれたのに、404ページで素っ気ないページを表示させるのは忍びないという方は、カスタム404という形で、別の流入が多いページやTOPページに誘導させることも可能です。 ※サーバー環境によって可能ですので、ご利用のサーバーで実現可能かご確認をおねがい致します。

Googleの公式もご参考くださいませ▼

ユーザーに対して、探しているページが見つからないことを明確に伝えます。親しみやすく平易な言葉を使用します。

404 ページを、サイトのその他の部分と同じデザイン(ナビゲーションを含む)にします

最も人気のある記事や投稿へのリンクのほか、ホームページへのリンクを追加します。

無効なリンクを報告する方法をユーザーに提供することを検討します。

引用:soft 404 エラー

canonical(カノニカル)記述の失敗例

  • 求人・転職情報サイトで、どの掛け合わせ条件で絞りこんでもcanonicalで特定のURLが指定されている。(よって、掛け合わせページがindexされていない)
  • またmeta情報も同じ文言が設定され重複している。結果PLPにズレが起こりCVRが低い(よくあるのは記事がランディングページになる)

静的でも動的URLでもSEO的には問題ないが管理上、理想は静的URLが望ましいです。しかし、改修コスト、スピード感を考慮した上で判断してください。

アユダンテさんの記事でも静的URLを推奨していますので、ご参考ください。

あと、よく絞り込みやサイト内検索はパラメータURLが多いですが、URLのパラメータは本当に推奨しません。。。昨年のGoogleパラメータツール廃止も痛い事件でしたが、パラメータはやはり誤認識されることが多いです。重要なURLはしっかり疑似静的化がいいと思います。


2023年のSEO 変化と定石 ~セミナー報告と所感~ | アユダンテ株式会社

canonical(カノニカル)記述の正しい設置例(成功事例)

リクナビNEXTの場合

以下の条件検索で絞り込み▼

転職・求人トップ  > 求人情報検索(職種)  > Web・インターネット・ゲーム  >Webサイト・インターネットサービスの求人・転職情報

動的URLはこちら▼

https://next.rikunabi.com/rnc/docs/cp_s00700.jsp?leadtc=top_jbmodal_submit

静的URLはこちら▼

https://next.rikunabi.com/web/lst_jb1203040000/

canonical記述▼

<title>【リクナビNEXT】Webサイト・インターネットサービスの積極採用中求人・転職情報50選</title> <link rel=”canonical” href=”https://next.rikunabi.com/web/lst_jb1203040000/” />

条件検索で吐き出されたパラメータURLは静的URLにcanonicalすることがセオリーです。

XMLサイトマップの記述失敗例

XMLサイトマップはクローラー向けのサイトマップで、XMLサイトマップのデータを参考にECサイト/データベース型サイト内をクロールします。XMLサイトマップにはURLだけでなく、更新日時や更新頻度、優先度を補足情報として付け加えることが可能です。

本事例は次の章で詳しくお伝えするcanonical設置のミスと併せた問題で、2語以上の掛け合わせキーワードがインデックスされていなかった事例です。

条件検索機能で絞り込み後、吐き出されたパラメータURL(動的)がパラメータのないURL(静的)でsitemap.xml上に記述ミスされていました。

改善点としては、絞り込み条件後のURLを全てsitemap.xmlに記述するようエンジニアと一緒に進めてください。

<url>

<loc>絞り込んだあと吐き出されたURL</loc>

<lastmod>最終更新日</lastmod>

<changefreq>weekly</changefreq>

<priority>0.5</priority>

</url>

状況によって実装方法が変わってきますので、複数人と相談しながら進めましょう!

PLPについて

PLP(Preferred Landing Page)SEO

PLPとはPreferred Landing Page(優先的なランディングページ)の頭文字をとった略語で、対象の検索キーワードのSERPsに優先的に表示させたい、または、表示させるべき自サイトのページを指します。

データベース型サイトではPLPがランキングしているLP(ランディングページ)と一致しないことが往々にしてあります。要因としては、クエリとのコンテンツマッチ度がPLPよりもランディングしているページの方が高いことが想定されます。

改善方法としては、

  1. PLPのコンテンツを厚くする。
  2. 内部リンク(パンくずなど)の設計を見直し、PLPに重みづけしてあげる。(評価を寄せる)
  3. 現在、評価されているページのコンテンツを調整する。(関連のキーワードをランディングさせることを検討する等)
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求人・転職情報サイトの記事コンテンツ

リクナビNEXT、マイナビ転職、doda、typeのような大手求人・転職情報サイトがこぞって展開している【Step別の転職ノウハウ】系のコンテンツは、数多くのサイトで対応しており、差別化ができていない状態です。

スマホの場合は、タップしてみると拡大して見易いです

求人・転職サイトの記事コンテンツ
求人・転職サイトの記事コンテンツ

後発で同じようなコンテンツを作成したとしても、リソース、コストとも大幅に掛かり、費用対効果に見合わないと個人的には考えています。

例えば、企業インタビューなどの一次情報を含めた記事は、「企業名×求人、転職」で上位をとれる体感ですので、ぜひ、お取り組みすることを推奨いたします。

その他、業界に特化した記事コンテンツを作成しても良いと思います。

スマホの場合は、タップしてみると拡大して見易いです

求人・転職サイトの記事コンテンツ
求人・転職サイトの記事コンテンツ

またはYOUTRUST、wantedlyのような広報×SNS、Youtubeなどの掛け合わせ戦略でSEO以外の媒体戦略を考察することも非常に大事です。

顕在層キーワードは求人数にも左右され、潜在層にリーチする比較・おすすめ系のキーワードはアフィリエイト記事などに負けてしまう場合もあるので、ド新規で記事作成を行う場合は、しっかりと戦略を立て、中長期的にどういったコンテンツ路線でいくかを社内又はSEOコンサルタントと一緒に決めることを強く推奨いたします。

求人・転職情報サイトの記事コンテンツのまとめ

・大手競合サイト(doda,リクナビ、マイナビetc..)のようなStep別の転職ノウハウコンテンツは、他の競合サイトも多く対応しており、差別化ができない。同じようなコンテンツを作成したとしても、リソース、コストとも大幅に掛かり、費用対効果に見合わない。

  • 継続的な求人数の掲載、人気企業のインタビューコンテンツの作成を行う。
  • IT、エンジニアに特化したメディアをディレクトリ配下で作成し、コラムでは「IT 業界 面接質問」「IT業界の魅力」「IT業界の未来」「IT業界 将来性」等のノウハウ系記事を作成し導線を拡充。同キーワードから流入したユーザーをナーチャリングできるような導線設計または、CVに結びつくような導線設計を構築する。

SEO会社、コンサルタントの提案でただ、記事作っていきましょう!は本当に危険です。コストも工数面も含めて、、

求人・転職サイトの効果検証

ECサイト/データベース型サイトの効果検証

効果検証については、CV、PV、メディア(記事)から本体への遷移率など様々な指標がありますが、本記事ではSEOを中心に解説していますので、順位についての効果検証を解説いたします。

求人・転職サイトでは個別単位のキーワード順位だけを追わずにカテゴリ単位の平均順位も追ってください。

業界例:(データベース型サイト)求人/転職サイト

個別キーワード例▶ 品川 エンジニア 転職, 五反田 エンジニア 転職

カテゴリKW例▶  港区 エンジニア 転職

カテゴリ単位で順位平均値を追うと、課題が明確になります。

  1. 末端ページのコンテンツ品質
  2. パンくずなどの内部リンク設計
  3. index状況やmetaの改善 など

適切な効果測定を知っているとクリティカルな施策方針が出せます。

逆にデータベース型サイトで適切な効果測定が出来ていないと改修側のコスト、工数が大幅に掛かり、施策自体が遅れ、無駄なコストと時間が掛かってしまいます。

まとめ

求人・転職サイトのSEOにおいてはレッドオーシャンなので、初期設計が最も大事です。

他社とどう差別化させるかをSEOではない事業戦略から社内および外部を含めて考えることが必要です。

ただ、掲載企業を集めてコンテンツを作成し、求職者を集めていこう。というようなSEOの時代は終わりました。

SEOコンサルタント、またはSEOに携わる方に最後にお伝えしたいことは、一定のレベルに達したときに意識して欲しいことは【知識よりも執着や考え続ける癖づけが大事】だということです。ChatGPTなどAIライティングが話題となる中、今後も検索エンジンの動向は激しくなってくることが予想されます。しかし、考えること、決断することはヒトにしかできないことだと私は思います。そこにSEOに携わる者、SEOコンサルタントの介在価値があるのではないでしょうか。

SEOの最適解はGoogleの公式サイトやインターネット上である程度、答えを見つけることができます。しかし、その答えが自社およびクライアントの「正解」とは限りません。

テクニックや知識だけに固執せずに、「答えの無い問いに対して答えを導き出すこと」

常に「検索エンジンの向こう側」=「正論の向こう側」を考えることが大事なことを知って欲しいと思います。

SEOは目的に対しての1つの手段でしかありません
固執する必要もなく、手段のために最適解を見出してください。

本記事が現在運営中のサイト、これから求人・転職情報サイトを新規で起ち上げようと考えている方、事業者さまにとってヒントを与えるような記事になっていれば幸いです。

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追記▼

まだ、まとめきれてはないですが、バタフライサーキットの概念も求人・転職サイトにおいては重要なロジックになると考えています。

このあたりは、またお纏めして別記事で解説いたします。

追記▼(2023年3月1日更新)

皆様のありがたいお言葉▼

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

気に入って頂けましたら是非、フォローしていただければ幸いです。今後も有益な情報を発信していきます。

求人・転職情報サイトSEO

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執筆者

業界歴13年のマーケター/SEOコンサルタント
役者→大手SEO会社→ 某公共事業で局長→上場企業のマーケター兼新規事業開発(複業でCA、大手SEOベンダー、StockSunのパートナーとして2年目から受託純利益1300万達成)

【実績】
SEO:Web Designingでオウンドメディアの成功事例として特集。月間平均検索回数9万の洋服ECのKWで1位。SEOコンサルタント/ データベース系キーワードで本ブログが継続して上位。 EC&DBのテクニカルも得意。「事業の強み」を伴走して尖らせる事が信条。

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