前編では、The Creative Academyを通して感じた「目」と「五感」の重要性について書いた。
では、その先にある問いは何か。
それは、AI時代に、クリエイティブは何を担うのかということだと思う。
効率だけでは差がつきにくくなっていく時代に、人間が生み出す価値はどこに残るのか。
前編では「クリエイティブの力とSEOコンサルタントの価値」について記したが、後編ではこれからの時代に、何が重要なのかをもう少し深く思考したいと思う。
① 若手にとって、これからの時代はかなり厳しい
「正直に言えば、これから頑張りたい若手にとって、この時代はかなり厳しいと思う。
しかも、この流れは加速していくと思っている。」
ん?どういうこと?
講義で聞いたこの言葉を理解するのに時間が掛かったが、学んだ内容も含めて自分なりに解釈すると下記のようなことだと思う。
AIを使えば、大量に試し、当たりが出るまでガチャのように回し続けることができる。
若手の価値は体力。そしてその体力を源泉に徹夜も惜しまず、フルパワーで稼働し、その対価として「経験を得る」ことが出来た。
僕も俳優をやっていた20代の頃を思い返すと、朝から荷揚げの現場仕事、昼からは飲食店、別の日はコールセンターの仕事とバイトを3つ掛け持ちして、さらに夜は舞台の稽古をしても倒れることが無かった。
話を戻すと、、
昨今では特にホワイトカラーの作業はAIが代替えする流れが加速しているので、多種多様なパターンの事例から失敗や改善する経験を積むことが、出来なくなってきている。
要はゼロイチの経験がないと80点くらいの回答に対して最適解まで持っていけないということ。
そこはゼロイチを経験してきたベテラン勢がAIを駆使して、実装スピードをあげていくと若手との差がさらに拡がるという理解をしている。
そう考えると、生き残る道は大きく2つに分かれていくように見える。
ひとつは、その人やその場所固有の要素からしか生まれない、フィジカルで具体的なものをつくる職人的な道。(美容師、鳶職など)
もうひとつは、人が本能的に反応してしまうもの、思わず目を奪われるものをつくる道。ここにクリエイティブの介在価値があると思っている。
どちらにしても必要なのは、平均点ではなく、圧倒的な「ヒトの記憶に残る何かをつくること」だと思う。
② AI時代に必要なのは、「意味をつくる力」
AIの特性として、確率統計によって中央値を出すことに強い。
一方で、複数の文脈や感情、背景を掛け合わせながら、「なぜそれが今、この形で存在するのか」という意味まで含めて「紡ぎ直すこと」は、まだ人間の仕事として残っていることを学んだ。
だからこそ、これから必要なのは、意味をつくる力だと感じた。
単に80点の答えを量産するのではなく、80点で解決しない商品やサービスをどう設計するか。
検索エンジンでは、ゼロクリック化が進み、体験に触れる機会が失われていく中で、企業はWebサイトで何を提供するのか。
競合が自分だったら何をするかという敵対的なリサーチをどう行うのか。
理論と実体の差異を見て補正していくディレクション能力をどう持つのか。
このあたりに、人間の役割が色濃く残っていくのだと思う。
③ AI時代にこそ、「本物に触れ続けること」の価値が増している
ここまでの学びを通じて、いちばん大きく残ったのは、AI時代だからこそ、むしろ変わらない本質があるということだった。
何かを成し遂げるために必要なのは、
本物に触れ続けること。多様なコミュニティに属すること。
そして、本物とそうでないものを見分ける目を養うこと。
これはAI以前から重要だった。
ただ、AIが手を動かすコストを一気に下げた今、その重要性はさらに増しているように感じる。
AIが優秀であればあるほど、差がつくのは「出力の量」ではなく、「何を入力し、何を選び、何を良しとするか」の部分になる。
だからこそ、本物を浴びること、本気で物語を語れる人になること、自分の中に美意識や判断軸を持つことが、決定的に重要になる。
この文脈で思い出したのが、ヘラルボニーの講義だった。
3年前にピッチを見たときから、想いが原点にあるビジネスとして強く印象に残っていたが、今回改めて、代表の松田さんの講義を聞いて、その凄さは「経済」と「意味」を接続していることにあるのだと感じた。
自閉症のある作家たちの強いこだわりから生まれる表現を、単なる福祉の文脈ではなく、アートやIP、ブランドとして社会に接続する。しかも大事にしているのは、盛岡という土地性と、作家へのリスペクトだ。
講義の中で強く話されていた
「これって本当にヘラルボニーがやる意味があるのか?」
「これ、あとから本当に自分たちがかっこいいと思えるのか?」
という問いは、とても本質的だった。
そして、最も印象的だったパンチラインは、
「ブランドをブランドたらしめるのは流通である」ということだ。
同じものであっても、売る場所、届け方、与える意味を変えることで、まったく異なる価値になる。
つまり、これから価値になるのは、やはり意味のイノベーションなのだと思う。
④ 最後に
まだクリエイティブの入り口にしか立てていないが、クリエイティブは「才能ではなく、体質である。」という言葉は、初っ端で鼻をへし折られた僕には、救いの言葉だった。
とにかくインプットを繰り返す。インプットしたら直ぐにアウトプットをして、その引き出しを多く持っておくことが重要であり、今回、クリエイティブアカデミーを通じてひとつ確信したことがある。
本物に触れ続けること。
執着と得意が重なる場所に、長く居続けること。
納得してからではなく、まず動くこと。
そして、平均点ではなく、自分なりの意味を立ち上げて臆する事なく、表現すること。
が大事だと感じた。
クリエイティブは、ハードスキルよりはソフトスキルをさらに深層かつ企画に表現して、社会的インパクトを起こす力なのだとだ思った。
これだけ学びの多いアカデミーもなかなか無いと思うし、何より年齢、職種、価値観も違うメンバーと、徹夜さながらに1つの課題に議論しながら取り組むことで、同志になれたことが貴重な体験でした。
片足突っ込んだくらいの中途半端な向き合い方よりも、どれだけ深く課題に関わって本気になるかで、払った受講料以上のものを得ることが出来ると思う。
全クリエイター、マーケター、社会人の皆さまにおすすめです。

https://thecreativeacademy.com




以下の記事でSEOコンサルタントの仕事術(役割)を詳しく書いています。






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